4月5日5 分ミッシェル・ワッセルマン『ポール・クローデルの黄金の聖櫃──〈詩人大使〉の文化創造とその遺産』(三浦信孝/立木康介訳、水声社、2022年)/ 学谷 亮ミッシェル・ワッセルマン氏の新著『ポール・クローデルの黄金の聖櫃──〈詩人大使〉の文化創造とその遺産』は、クローデルと日本との関係をめぐってある種の幻想を抱いている読者にとっては、きわめて衝撃的な書物だと言えるだろう。本書で描き出されるクローデル像は、「日本文化の讃美者」や...
3月29日19 分アルジェリア人作家ラシド・ブージェドラの作品研究を通じて自らのアルジェリア体験を振り返る / 椎名隆一先般、大学院の修士論文で、アルジェリアのフランス語表現作家ラシド・ブージェドラ(Rachid Boudjedra、1941-)の幾つかの作品について考察したので、簡単に内容をご紹介したい。なお、はじめにお断りしておかなければならないのは、筆者は数年前に社会人生活を終え、長年...
3月20日4 分【翻訳】ジャン・モレアス「追憶する騎士が語ったこと」(『情熱の巡礼者』所収)──翻訳と註解の試み / 森本淳生・鳥山定嗣端書き 以下に示すのは、ジャン・モレアス『情熱の巡礼者』所収の「追憶する騎士が語ったこと(« Le dit d’un chevalier qui se souvient »)」の日本語試訳と註解である。同詩集に収められた「アニェス」および「花の敷かれた道」についてはすでに本...