top of page
日本ヴァレリー研究会ブログ Le vent se lève
ヴァレリーやマラルメ、サンボリストにとどまらず、文学一般、哲学・音楽・美術・映画から世界の姿まで、古き問題と最新の話題をめぐり多様な人々が集う場…... 風よ立て!……
検索
【翻訳】アンリ・ド・レニエ「エピローグ」(Henri de Régnier, « Épilogue », in Poèmes anciens et romanesques, 1890, p. 149-150)/ 森本淳生
EPILOGUE I Au vieux livre à fermoirs de griffes et d’émaux Studieux d’être maître en l’ordre des magies J’ai dédié mon Âme et toutes énergies À savoir la vertu diverse des joyaux. L’émeraude aide les enfantements jumeaux, Le rubis qui rend chaste éloigne [1] des orgies, Améthyste, sagesse, œil des bonnes vigies, Et le diamant vainc le poison et les mots ! J’ai tué le lapidaire, un soir qu’il taillait À l’établi la cymophane et le jayet, Antidote préservateu
1月1日読了時間: 3分
ゾラ、モーパッサン、ユイスマンス他『メダンの夕べ──戦争と女たち』(足立和彦/安達孝信訳、幻戯書房、2025年)/ 田中琢三
1880年に刊行された『メダンの夕べ』( Les Soirées de Médan )は、エミール・ゾラ(1840-1902)、ギ・ド・モーパッサン(1850-1893)、ジョリス=カルル・ユイスマンス(1848-1907)、アンリ・セアール(1851-1924)、レオン・エニック(1850-1935)、ポール・アレクシ(1847-1901)という6名の自然主義作家による共同短編集である。ゾラ以外のモーパッサン、ユイスマンス、セアール、エニック、アレクシは、ゾラよりおよそ10才年下のいわば自然主義の第二世代の作家であり、この短編集の出版時には無名に近い状態であった。収録作は掲載順にゾラの「水車小屋の攻防」( L'Attaque du Moulin )、モーパッサンの「脂肪の塊」( Boule de Suif )、ユイスマンスの「背嚢を背負って」( Sac au dos )、セアールの「瀉血」( La Saignée )、エニックの「大七事件」( L'Affaire du Grand 7 )、アレクシの「戦闘のあと」( Après la batai
2025年12月27日読了時間: 12分
エリック・ロメール映画における編集に関する覚書——『モードの家での一夜』と『緑の光線』にみるストーリーテリング / 正清健介
1.「モードの家での一夜」のシーン エリック・ロメール監督『モードの家での一夜 [1] Ma nuit chez Maud 』(1969)は、最初25分を過ぎたあたりから、ある長いシーンが始まる。それは、フランス中部の山岳都市クレルモン=フェランに引っ越してきたばかりの主人公〈僕〉(ジャン=ルイ・トランティニャン)が、クリスマスの夜、旧友のヴィダル(アントワーヌ・ヴィッテ)に連れられて、ヴィダルの女友達モード(フランソワーズ・ファビアン)の家を訪れるシーン(25:37-1:06:25)である。ヴィダル曰く「とても美しい女性」であるモードは離婚しており、ヴィダルとは友人関係にある。ただ、ふたりは肉体関係にもある。ヴィダルは、そんな友達以上恋人未満とも言えるモードを、どうしても〈僕〉に紹介したいらしく、その夜、半ば無理やり〈僕〉をモードの家へ連れて行く。本シーンは、その夜のモードの家での出来事を描くシーンである。そんなまさに作品タイトルにもなっている「モードの家での一夜」のシーンと言ってよい本シーンは、約40分間もの持続を持ち、本作品の中核をなすシ
2025年11月6日読了時間: 36分
bottom of page

