2023年1月28日7 分アラン・コルバン編『雨、太陽、風——天候にたいする感性の歴史』(小倉孝誠監訳、小倉孝誠・野田農・足立和彦・高橋愛訳、藤原書店、2022年) / 安達孝信本書は、Alain Corbin (dir.), La pluie, le soleil et le vent. Une histoire de la sensibilité au temps qu’il fait(Aubier,...
2023年1月28日16 分【翻訳】ジャン・モレアス「花の敷かれた道」(『情熱の巡礼者』所収)──翻訳と註解の試み / 森本淳生・鳥山定嗣端書き 以下に示すのは、ジャン・モレアス『情熱の巡礼者』所収の「花の敷かれた道(« Jonchée »)」の日本語試訳と註解である。同詩集に収められた「アニェス」についてはすでに本ブログに翻訳と註解を掲載しているのであわせてご覧いただきたい。翻訳にあたっては初版(Moréa...
2022年6月17日20 分ヴィリエ・ド・リラダン『残酷物語』(田上竜也訳、水声社、2021年)/ 中筋 朋はじめに——ヴィリエを翻訳するということ ヴィリエの作品を訳すときの難しさのひとつに、バランスがある。風格と読みやすさのバランス。「語り」のような雰囲気から来る推進力がありながらも一筋縄でいかないヴィリエの文章は、ただ平易に訳すだけでは取りこぼすものが大きい。ヴィリエ、いや...